5月中旬に取り掛かった、大徳寺さんから依頼された新設する門の部材製作を無事に終えることができた。
4ヶ月間、長かった。
ほとんど広葉樹の堅木ばかりを使用しているので勝手が違い苦労した。
今回の用材は杉で、材料支給の手間仕事だったけど乾燥が不十分だった為に多くの工程で予定より時間を費やすことに。
大斗となる360角の材の二面を、手押し鉋盤(300mmまで)と手鉋にて基準面を作る。
知合いの材木屋さんの紹介で、プレカット工場のモルダーにて仕上がり寸法336角強まで落としてもらった。
丸ノコで外周を切った後、手鋸で200角ほど残った中心部分を切断。
210mm幅でクロスカットすると乾燥による収縮の為、背割りを施していなかった事もあり縦方向の割れが数日で発生して、割れの幅がみるみる大きくなり矩が狂ってしまうことに。
210mm幅でクロスカットすると乾燥による収縮の為、背割りを施していなかった事もあり縦方向の割れが数日で発生して、割れの幅がみるみる大きくなり矩が狂ってしまうことに。
基準とする面がなくなったことで、その後の加工は試行錯誤して様々な治具を製作し用いることでなんとか乗り切った。
鑿、鉋刃の角度調整からはじめて、加工方法の考察を経て、結果の検討を繰り返し行い全ての部材が完成。
16基を組む。
建前がはじまり、おおよそ三日で棟上げ完了。
このような立派な門の一部分の製作に携わる事が出来たのは光栄です。
今後このよう仕事はないと思うが、ここで培った経験は自信になる。
大変だったけど有意義な期間だった。